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HTML5は魔法の杖なのか?「テクノロジー×クリエイティブがもたらす新しい可能性」メモ書き

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猛暑ですね。。
こういう時はデクスワークで良かったと本気で思います。

さて、この間IMJさんでHTML5セミナーが開かれましたので、
そちらへお邪魔して来ました。

個人的にはそろそろHTML5が実案件で使えるように
なってきたのかどうか知りたかったので行ってみたのですが、
結構タメになることもあったので、良かったです。

以下ざっくり気になったところをメモ書きしました。

■HTML5は魔法の杖なのか?

→そうじゃない
(それを言うのは技術に疎い人だけ)

つまりどこまで期待していいのか、期待しちゃだめなのか。
そこがわからないから。

が、技術を理解すれば、可能性は大いに広がる。

■HTML5を取り巻く環境について(スマホ)
スマホ用のアプリ(ストアからダウンロードするようなもの。またはそれに近いコンテンツなど)は
デバイスによって開発言語が違うから開発コスト、検証コストが非常に大きくなる。
それにあわせて人材コストの確保も念頭に入れる必要がある。
日本は実質iOSとAndroidだけだが他の国は対応範囲が広い。
特に北米あたりがカオス。
※ブラックベリーやMicrosoftとか、他細々
html5ベースで作れば、どのOSでも対応は可能でコストも抑えられるが、
以下のようなメリットデメリットもある。

今のアプリ開発は以下の3つが主流
・ウェブブラウザー方式
・ハイブリッド方式
・ウェブランタイム方式

・ウェブブラウザー方式
見た目はアプリ、中身は単純にフルスクリーンでサイトを見ているだけ
成功例は「ファイナンシャルタイムス」
最初の「ホーム画面に追加」をやってもらうまではユーザーの手間がかかるが、
WEBローカルストレージに貯めて後はオンラインじゃなくても読めるようになっており
WEBを見るという感覚にならない。

背景としては、アプリだとAppleの客になる(Appleが顧客情報をださない)ので
自社でマーケティング出来るように。
成功例は「ファイナンシャルタイムズ」だが、他に成功例は少ない。
http://www.ft.com/
課金体制が取りにくい等制約もあるので、
アプリ以外に主軸があり体力のある大企業が向いている。

・ハイブリッド方式
アプリの形をしたWeb。
AndroidのWebView(ウェブビュー)など中身はHTML5だがアプリとしてダウンロードしインストールする。
WikipediaはPhoneGapで制作している。
ただし、処理速度はあまりよくない。メモリの消費も大きく、
センサー連動が弱い。また、対応するAPIもまだまだ不足気味。

ハイブリッド方式はブラウザの性能が落ちる。

ネイティブには勝てない

・ウェブランタイム方式

■HTML5を取り巻く環境について(テレビ)
テレビでHTML5やCSS3、JSなどのWEB技術を取り入れるという概念
SmartTV(サムスンが提唱)
Smart TV Alliance(東芝やパナソニック、IBMが加盟)
サムスンは「放送もテレビというモニタを通して動く一つのアプリでしかない」という
発想でSmartTVを開発。(テレビをつけるとすぐにテレビ番組が流れる必要って何!?っていうところから。)
ちなみにアメリカ市場では地上波よりもケーブルテレビが強い。
日本は民放がそれなりのクオリティの放送ができているため、まだまだ民放に分がある。

このようなアライアンスができ、SDKも出てきている。

これはすべてweb技術で、同じランタイムで動いているので
これから開発しやすくなる?
でもまだまだ時間はかかる。

理由:まだTVにおけるブラウザへのメモリ割り当てや機能については
使えるものが少ない(使えるようにするためには相当な技術が必要)ので
参入障壁が高いから。

組み込み屋(テレビへコンテンツを組み込むメーカー)は
色々(ACCESSやOpera)いるが、結局webkitベースで動いているのがほとんど。

結局まだブラウザへのスペック割り当てが少なすぎる(ウェブブラウザへのメモリ割当も極端に少ないらしい)ので
組み込み屋がwebkitにある機能を削っていく作業になっている。
ちなみに開発したとしてもデバック環境が整っていないため、今はむずかしい。。

■HTML5を取り巻く環境について(デジタルサイネージ)
日本ではFlashが圧倒的
海外ではSmile

まだWEBベースは少ない。

w3cコミュニティビジネスグループ

・カーナビ

【以下メモ書き】

ICT

Webソケットサーバー

CSSトランスフォーム
element.style.transform

MVCモデル
ANGULARJS
backbone.js

【ここまで】

■まとめ

HTML5は銀の弾丸か?

・利点
同じ言語でアプリが作れる
学習コストが下がる
結果的にコストメリットが得られるため
相対的にコストが下がる

・不利
パフォーマンスはネイティブに絶対的に勝てない
同機能でもやっぱりUIはデバイスごとに調整すべき
→その調整コストが必要
動作テストもデバイスごとに
→調整も大変。。
API実装の有無の違いの影響が出る

HTML5の利点は現状その程度で
つまり、適材適所。

・アニメーション多用
・操作レスポンスにシビアな場合
・デバイスを使う場合
・無限スクロール
・DRMを必要とするプレミアコンテンツを扱う場合

が必要な場合はネイティブ技術を用いるべきで

上記に当てはまらない場合
多くのデバイスが関わる場合

は、ウェブ技術で対応すればいい。

今は過渡期
見極めが一番大事な時期

■質問
Q.HTML5を銀の弾丸だと思っているクライアントがすべてを出来るものだという先入観から企画が進んで行こうとしている時に、どのようなロジックで説明していますか?

A.
そもそも営業やディレクターが、企画が動き出す前に説明できていない時点で破綻しています。
その人達はその判断と説明が出来るように学ばなければならないでしょう。
ディレクターはいかに「出来ないこと」をうまく伝えるかが大事な職務で、
出来ないと説明をしても仕事がうまくいくような信頼関係をクライアントと築けるかが、今求められている大事な要素でしょう。

Q.これからWEB技術をもったデバイス・コンテンツが
 リビングに入っていく動きがありますが、その点についてどう思われますか?
A.
人の時間は有限で、その中で空き時間を潰す時間はもっと限られています。
今ちょっとした空き時間はすべてスマホが埋めてしまいました。
たしかにリビングへいっていると思います。逆にリビングしかないのではないでしょうか。
その中でパイを既存のコンテンツからWEBが取りに行こうとしている状態なのかと思います。

Q.これからのWEB業界はどのような動向になりますか?
A.
WEB業界はカッティングエッジ(意訳:付加価値をもっていないと)でないと
誰でもできるレベルはすべてグローバル価格になっていくでしょう。
※グローバル価格→国際的価格→日本は下がり、アジアは上がる

結論としてまだ、、あとちょっと、、!
という感じでしょうか。

とはいえそろそろ準備していかなきゃですね、そう思いました。


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